レスポンシブと背景画像の関係
レスポンシブサイトで背景画像を利用してみると、困ってしまう事があります。
背景画像はその画像の高さを表示させるエリアに指定しないと画像の全てが表示されませんが、高さを指定してしまうと、デバイスの横幅が変った時に高さ分の余白や画像切れが生じてしまうのです。
背景画像をレスポンシブに対応させるときは、【background-size: contain;】などで横幅に合わせて画像を拡大縮小させるのが一般的かと思いますが、この時、背景画像を表示させるエリアに高さを指定していると、例えばスマホでサイトを観覧するとデバイスの横幅に合わせて画像は縮小されますが、そのエリアの高さは変わりませんので、余白が生じてしまうのです。
このままでは、スマホでサイトを観覧すると変に余白が出来てしまうので、デザインが崩れているように見えてしまいます。
この問題に直面した時、かなり困ってしまいました。
結構な時間を費やしたことを覚えています。
最終的に解決策が見つかりましたので、この場でシェアします。
その解決策は次の通りです。
背景画像を縦横の比率を保ったまま拡大縮小させる方法
解決方法は【高さを指定せずに背景画像を表示させる】でした。
どうするのかというと【paddingの余白】を利用します。
まず大前提として、背景画像を表示させるエリアに【height: 0;】を指定しておきます。
高さが0ですからこの時点では背景画像は表示されません。
次に【paddingの余白】を指定していきますが、レスポンシブ対応ですので余白は%で指定します。
padding-topに指定する数値は、以下の計算式で算出します。
高さ÷横幅×100=padding-topの%(パーセント)
例えば、画像の横縦のサイズが、700×300pxだった場合ですと・・・
300÷700×100=42.857・・・
四捨五入して【43%】が【padding-top】の数値となります。
サンプルのHTMLとCSSをご確認ください。
<div id="background"></div>
#background {
width: 100%;
height: 0;
padding-top: 43%;
background-image: url(画像パス);
background-size: contain;
}
この様にすると、以下のように背景画像がレスポンシブに対応されます。
PCで確認されている場合、ウィンドウの横幅を縮小や拡大してみてください。
スマホで確認している場合は、デバイスの向きを縦向きや横向きに変えてみてください。
背景画像がデバイスの横幅に合わせて縮小拡大され、なおかつ高さに余白ができないことがご確認いただけるかと思います。
まとめ
背景画像をレスポンシブに対応させる方法をご紹介しました。
背景画像をレスポンシブに対応させるなら、今回ご紹介した方法が簡単かつ機能的かと思います。
ただ、若干ですがどうしてもズレが生じる場合があります。
ここが我慢するしかないですかね。
そこまで目立つズレでもありませんから。
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