画像のアップロード先を変更したいと思い立った理由
画像のパスを確認されると、WordPressでサイトを運営しているとばれてしまうから。
これが、画像のアップロード先を変更したいと思った理由です。
セキュリティ対策の一環ですね。
WordPressは、世界的に有名なシステムですので、ハッカーに狙われ易い特徴があります。
WordPressで運営しているサイトだとハッカーに知られると、ログイン画面を特定され、ブルートフォースアタック(総当たり攻撃)の的になってしまいます。
ブルートフォースアタック(総当たり攻撃)とは、機械的にユーザー名とパスワードを作成しながら、ログインできるまでひたすらログインを繰り返すハッキング手法のこと。
画像のアップロード先を変えていない状態で、メディアに画像をアップしてみてください。
そして、その画像をパスを確認してみましょう。
パスの中に【/wp-content/uploads/】という部分があるかと思います。
この部分で、WordPressで運営されているサイトだと一発で分かってしまいます。
これが嫌だったので、メディアから画像をアップロードした時、アップロード先のフォルダをデフォルトから変更したいと思い立ちました。
やり方を調べてみると、予想していたよりも遥かに簡単でした。
その手順のを詳しく解説して行きましょう。
画像のアップロード先を変更する手順
画像のアップロード先を変更する手順を以下に解説していきます。
手順1:WordPressの設定を変更する
画像のアップロード先は、管理画面から変更することができます。
管理画面にログインしている状態で、以下のURLにアクセスしてください。
http://ドメイン/wp-admin/options.php
【ドメイン】の部分を、自身のサイトのドメインに変更してください。
上記は、ドメイン直下にWordPressをインストールしている場合です。
表示されたページを下へスクロールしてください。
【upload_path】と【upload_url_path】と言う項目が並んであります。
【upload_path】に、画像のアップロード先となる【新しいフォルダの名前】を記入します。
【upload_url_path】に、画像アップするフォルダまでの絶対パスを記入します。
ドメインの直下に【images】というフォルダを作成して、そこに画像をアップするのであれば、
【upload_path】に、【images】
【upload_url_path】に、【http://ドメイン/images】
上記のように記入してやりましょう。
最後にページの最下部にある【変更を保存】をクリックします。
上記画像の赤枠部分です。
この設定ページには、多くの項目があり、それら全てが重要なデータとなります。
他の項目を不要に操作するとサイトが正常に動作しなくなりますので注意してください。
手順2:新しいアップロード先となるフォルダを作成する
設定が完了したら、FTPから先ほど【upload_url_path】に入力した階層に【upload_path】で入力した名前と同じフォルダを作成します。
ここでフォルダを作成するのを忘れると、正常に画像がアップロードできません。
この作業を忘れないようにしてください。
これで画像のアップロード先が変更できました。
早速、画像をアップロードしたいかと思いますが、この段階ではまだアップロードしてはダメです!
手順3:旧フォルダにある画像を新フォルダに移動させる
これまでにメディアから画像をアップロードしたことが無ければ、このまま画像をアップロードしても構わないのですが、過去に画像をアップしている場合、先に旧フォルダの画像を新フォルダに移動させなければなりません。
メディアの管理画面を確認してみてください。
過去にアップロードした画像は、全てリンク切れになっています。
これらのリンク切れは、旧フォルダの画像を新フォルダに移動させることで解消できます。
この作業は、アップロード先のフォルダを変更した直後に行わなければなりません。
直後であれば、新しいフォルダの中身は空っぽですから、旧フォルダの中身をそのまま移動させるだけで済みます。
ところが、アップロード先のフォルダを変更して、先に画像をアップロードしてしまうと、新フォルダの中に以下の様なフォルダの階層ができてしまいます。
新フォルダ
西暦
月
2017年の7月に画像のアップロード先を変更、画像をアップした場合は、
新フォルダ
2017
07
このようにフォルダの階層ができてしまいます。
そうすると、旧フォルダの中身を丸ごと移動させることができません。
2017の07フォルダが上書きされてしまうからです。
移動に手間がかかりますので、余計なフォルダ階層が作られる前、アップロード先のフォルダを変更した直後に旧フォルダの画像を新フォルダに異動させるようにしましょう。
旧フォルダは、以下の階層にあります。
http://ドメイン/wp-content/upload/
上記の【upload】の中にあるフォルダを一式、新フォルダに移動させてください。
移動が完了したらメディアの管理画面を確認してください。
先ほどリンク切れを起こしていた画像が、全て表示されているはずです。
手順4:サイト上にある画像のパスを変更する
旧フォルダに画像があった場合、もう一仕事しなければなりません。
それは、既に設置されている画像のパスを新しいパスに変更する作業です。
アップロード先のフォルダを変更したことで、画像パスも変わっています。
この時点では、サイト上に設置している旧フォルダにあった画像は、全てリンク切れを起こしています。
これを手作業で個別に修正することはあまりにも馬鹿らしい作業です。
ここはプラグインの【Search Regex】を使って画像パスを一括置換しましょう。
【Search Regex】の詳しい使い方は、以下のコンテンツを確認してください。
【Search Regex】で、次のようにURLを置換します。
http://ドメイン/wp-content/upload/
↓
http://ドメイン/新フォルダ名/
この作業で、サイト上で発生しているリンク切れは解消します。
リンク切れが残っている場合は、個別に修正してください。
リンク切れが残っている場合もありますので、チェックは必要です。
まとめ
WordPressで画像のアップロード先を変更する手順をご紹介しました。
画像パスからWordpressで運営しているサイトとバレるのが嫌な方は一読の価値ありです。
セキュリティ対策の一環として実践する事をお勧めいたします。
今回の内容で不明な点があれば、お問い合わせください。
個別に回答をさせていただきます。
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